フッ素繊維織物を複層化したタイプ
MF10はフッ素繊維織物と鋼板とを複層化することにより摺動性能と耐荷重性を両立させた完全無給油軸受けです。
構造
MF10は裏金(主として軟鋼SPCC等が使用される)に中間層を介してフッ素繊維織物を強固に張り合わせたハイブリット構造となっています。
特徴
- MF10は完全に無給油で使用出来ます。もちろん油脂のあるところにも使用することは可能です。
- フッ素単繊維の強度はPTFE樹脂より約25倍もあるためMF10は非常に高い面圧にも耐えることが出来ます。
- MF10は高荷重低速で使用されると特長を発揮することが出来ます。
- MF10は完全無給油でもスティックスリップをおこしません。
諸性質
試験機 | リングオンプレート式スラスト試験機 |
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荷重 | 9.8MPa(100kgf/c㎡) |
速度 | 200rpm(14.4m/min) |
潤滑 | ドライ |
時間 | 8.0h(摺動距離7,000m) |
相手材 | SCM420H(HRC55~60、表面粗さ1.0S) |
静的耐圧強度 | 196MPa(2000kgf/c㎡) |
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最高許容荷重 | 147MPa(1500kgf/c㎡) |
最高許容速度 | 180m/min |
最高許容温度 | 150℃ |
硬さ | HRC45~50推奨 但し軟材に対しても充分使用することが出来ます。 |
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粗さ | 0.8S以下を推奨 粗くなるほど摩擦は多くなります。 |